ビジネスイベント活用事例

　都内のユニークベニューの魅力を、多様な活用方法を通じて発信する「令和４年度ユニークベニューショーケースイベント」の第2回目を令和５年３月８日（水）に（公財）東京観光財団主催で開催しました。「複数施設の機能的活用」、「地域連携」をテーマとして、東京のMICE先端拠点エリアである日本橋のユニークベニュー「COREDO室町テラス大屋根広場」、「福徳の森」等の施設利用や、日本橋室町エリアの企業等による協力の下、エリア全体を活用するとともに、日英のオンライン配信を伴うハイブリッドで開催しました。

　

　1603年江戸幕府開府以来、五街道の起点となり、魚河岸がおかれたことで問屋が集まり、江戸の流通、商業の中心となった日本橋ですが、今では銀行、老舗デパート、薬品メーカー、宇宙とライフサイエンスの産官学スタートアップ企業が集積しています。
　イベントの参加者には、「CoreなEdo」、つまり【江戸の中心】という意味合いでネーミングされた「COREDO室町テラス」の「大屋根広場」でウェルカムドリンクを楽しんでいただきました。その後、３F「室町三井ホール」に移動していただき、「室町三井ホール」のホワイエでは国際宇宙ステーション「ISS」の宇宙飛行士の視点を疑似体験できるJAXA監修のメタバースの体験コーナーが置かれ、宇宙ビジネス拠点の日本橋ならではのコンテンツを紹介しました。日本橋室町エリアマネジメントと地元企業らのトークセッション「真のサステナビリティとは何か？」では、「常に新しい挑戦をし続ける」日本橋の老舗企業が300年以上持続してきたことや、「大屋根広場」や「福徳の森」の活用方法等について説明がありました。
　参加者には再び「大屋根広場」へ降りていただき、江戸時代の将軍・芸者等、歴史上の人物がタイムトラベルするプロローグショーを大型ビジョンを併用して「野外劇場」化した「大屋根広場」で鑑賞いただきました。参加者は４つのグループに分かれ、歴史上人物とツアーガイドと共に老舗企業を巡り、試食を交えながら、街の歴史を学んでいただきました。「福徳の森」に着くと、忍者が現われ謎解きのヒントを提供する等の仕掛けもあり、「こんな大掛かりなイベントだとは思わなかった」との驚きの声が上がりました。夜も更けてイルミネーションに彩られた「大屋根広場」に戻ると、迫力あふれる殺陣を含むエピローグショーがあり、オープンな広場だけに、街を行き交う人々も思わず鑑賞するなど、「街一体型MICE」を体感できるイベントとなりました。

　

　ショーの後ネットワーキング会場となった「大屋根広場」では、日本橋の名だたる老舗が会員である「三四四会」のフードやコラボ商品に加え、COREDO室町テラスの店舗の醸造所で作られた自家製クラフトビール等を提供しました。フードは蓋つきの小分け容器で準備され、そのパッケージは、可燃で、土に埋めてもバクテリアが分解できる植物や植物由来の原料をつかった「ファルカタ材」を使用しました。また、地元WEBマガジンが繋いだ縁から生まれた日本橋のお土産を開発するプロジェクト「つなぎふと」の商品は、ネットワーキングのサブ会場として利用されたCOREDO室町テラス内の「one hand」で提供し、地元企業のオリジナル菓子やクーポン券等をお土産として提供しました。

　

　今回ご紹介した、「COREDO室町テラス 大屋根広場」や「福徳の森」のほか、ユニークベニュー施設を活用したイベントをご検討の際は、ぜひユニークベニューワンストップ窓口にご相談ください。イベント実施に必要な各種申請手続や設営時の注意点などの蓄積されたノウハウを活かしてご対応いたします。

【イベント概要】
　日時：2023年3月8日
　※本イベントの様子は、YouTubeにて、ご覧いただけます。

【COREDO室町テラス　大屋根広場】

【福徳の森】

　※会場見取図（当イベントでは主に赤線内のスペースを使用）