ビジネスイベント活用事例
【実施年月】:2019年7月8日(月)18:00~20:00
【会場】 :刀剣博物館
イベント・プログラム概要
都内ユニークベニューの魅力や活用方法を幅広く発信するため、企業や大使館・国際機関・メディアなどの関係者をご招待し、レセプションを含むショーケースイベントを、両国の刀剣博物館において実施しました。
「時代を越えて受け継がれてきた美術品としての日本刀」と「隣接する旧安田庭園の江戸情緒を今に伝える空間」の双方の魅力を国内外に発信することから、イベントのコンセプトを“Tokyo Cool Traditions”と定め、刀剣や庭園の魅力を発信する演出やアトラクションを取り入れたイベントとなりました。
主な開催会場および演出
<建物>
日本を代表する建築家の1人である槇文彦氏によって設計された刀剣博物館の建物が、コバルトブルーを基調とした灯りでライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出しました。
<旧安田庭園>
池のほとりに竹灯籠を置いて、足元を柔らかい光で照らし、イベントの特別感を演出しました。なお、サステイナビリティなイベントとするため、竹灯籠には、東久留米市にある竹林公園の間伐竹を使用しました。
<ロビー>
イベントのコンセプト”TOKYO Cool Tradition”に合わせて、日本の夏を表現する爽やかな竹の装飾を中央に配置しました。また、日本を代表する和楽器・尺八とジャズのコラボレーションによる心地よい演奏が会場を盛り上げました。
<講堂>
江戸東京野菜や東京産の食材を取り入れた料理をブッフェ形式で提供しました。また環境への配慮を考え、会場内で使用する取り皿などは“WASARA”(土に還る素材で作られたコンポスタブルな紙の器)を使用しました。
また、アトラクションとして、刀を使用したパフォーマンスや刀剣研磨のデモンストレーションが披露されました。特に、研師による日本刀の研ぎの実演は、その精神を集中させる所作に得も言われぬ緊張感が漂い、思わず息をのんで見入る場面も。参加者は悠久の時代を経て受け継がれる日本刀の文化を間近に体感していました。
<カフェスペース>
料理卓とともに日本酒バーを設置、東京都酒造組合と連携して東京の地酒が振る舞われました。当日は、「ミス日本酒」による日本酒の解説(日本語と英語で対応)と試飲対応が行われ、参加者たちがその味覚を堪能していました。
<展示室・情報コーナー>
3階の展示室にて開催中の「現代刀職展」を見学。高松宮記念賞を受賞した太刀をはじめ、選び抜かれた多数の刀剣や刀装具を観覧しました。また1階の情報コーナーには、重要文化財を含む刀剣博物館の所蔵品を特別に展示しました。
イベント中は4つのグループに分かれ、展示室と情報コーナーを館の学芸員の方の解説付きでご案内するツアーも開催し、刀剣の魅力により深く触れていただく機会を作りました。
■参加者数
109名(国内外企業、在京大使館・商工会議所関係者、メディアなどが参加)
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